「ハネムーンどこ行く?」
「エルサルバドル」
「あ〜あのサドルいいよね」
→ ハネムーンしてきました遠藤夫婦です。


「ハネムーンどこ行く?」
「エルサルバドル」
「あ〜あのサドルいいよね」
→ ハネムーンしてきました遠藤夫婦です。

結婚が見えてきた頃、
夜な夜な開かれる「ハネムーン会議」。
ビール片手に盛り上がる日も、
ワイン片手に語る夜も、
ロンリコをショットで飛ぶ夜もあった。

そんな我々のハネムーン候補にあがったのは──
ハワイ?グアム?モルディブ?フィジー?
……ではなく。

「ハネムーン、どこ行きたい?」
「エルサルバドル」
「あ〜あのサドルいいよね!」

旦那は自転車の話だと思っていた。
というか、思いたかった。

妻「…違うよ。エル・サルバ・ドルです」
「もう一度言います。エルサルバドルです」

静かに、だが確実に言い直されたその言葉は、
旦那の耳にこう聞こえた。
「耳の穴かっぽじって聞いてください。」

「あ〜!エルサルバドルね!ちょっとお手洗い行ってくるわ!」

トイレの中で旦那は即ググる。
『エルサルバドルってどこやねん!?
言語!?通貨!?治安!?直通便!?』

尿は出なかった。
だが、検索結果は出た。
手はしっかり洗った。

戻ってきた旦那は、非常に落ち着いた顔で言った。
「いいね〜!直通便ないから逆に他の国も回れるね!」

そうして、わたしたちは地図より先に会話で飛ぶ旅を始めた。
行き先は、カリブ海の「エルサルバドル」。
ガイドブックもない。誰にも聞けない。
でもなぜか、ふたりとも笑ってた。

世界の“どこ”に行くかじゃなくて、
“どうやって決めたか”の方が、
後から何度も思い出す。
遠藤夫婦の旅、ここからはじまります✈️🌍

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